CRTの軌跡

フェーズ3. 具体的ツール類を用いた「浸透」の時代
       (2001年~)

 この時期、CRTを巡る時代の流れは確実に変化していました。
 日本のバブル崩壊とその後の長期にわたる不況の影響を受け、通商摩擦問題が日米欧三極間での大きなテーマではなくなりました。一方で、たて続きに発生した企業不祥事事件を契機として、日本では企業の行動に対する社会からの視線が強まるとともに、1997年には当時の環境庁(現:環境省)が環境報告書ガイドラインを発表するなど、地球環境の保護に対する企業の取り組みについても徐々に関心を集めるようになっていました。
 こういった中で、CRTでは1994年に発表した「CRT:企業の行動指針」をより具体的なかたちで企業に活用できるような手段の検討を開始しました。
 そして2002年、具体的ツールとして「企業の社会的責任に基づく企業改革システム」が米国のチームによって完成しました。そして、法制度や文化面での再構成を行った日本語版「CSRイノベーション」が2003年に完成しました。
 その後「CSRイノベーション」は、日産自動車をはじめとする多くの日本企業で実施されるとともに、英語版はもちろんのことスペイン語・ドイツ語・ロシア語版等がそれぞれ作成され、世界各国で活用されています。
CRTの主な動き
2001
9月、第16回CRTグローバルダイアログ開催(ロンドン
2002
5月、米国にて「企業の社会的責任に基づく企業改革システム」完成。企業向け実施調査開始
9月、第17回グローバルダイアログ開催(メキシコシティ)
テーマ:「責任あるグローバル化」
会議終了後、CRT代表団がメキシコ大統領と会談
2003
7月、第18回グローバルダイアログ(コー)
テーマ:「責任あるグローバル化のための原則について」
2004
10月、第19回グローバルダイアログ(日本、経団連ゲストハウス)
テーマ:「『利益』と『社会的責任』の両立へ」
2005
4月、マレーシア政府主催の"World Ethics & Integrity Forumに参加
10月、第20回グローバルダイアログ(ポーランド・ワルシャワ)
テーマ:「責任ある資本主義~Let's Make Work~」
2006
4月、コフィー・アナン国連事務総長が「CRTアワード」を受賞
7月、第21回グローバルダイアログ(コー)
テーマ:「責任ある資本主義~Let's Make Work~」
2007
10月、第22回グローバルダイアログ(シアトル)
テーマ:「ビジネスにおける新たな価値の創造へ」
新たに米国、カナダ、ドイツ、ポーランド、クロアチア、マレーシア、タイの7カ国でCRT国内組織が設立(従来、米国はグローバル本部直轄、西欧はCRTヨーロッパ(オランダ)で統括していたものを国別組織へ移行)
2008
9月、第23回グローバルダイアログ(スペイン・マドリッド)

 

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