人権デューデリジェンス・ワークショップ
2012年度参加企業の事例紹介
2012年度の人権デューデリジェンス・ワークショップに参加企業の中には、「業界毎に重要な人権課題」の内容を踏まえて「自社にとって重要なCSR課題」が何かを整理し、CSR報告書上で公表された会社があります。 その事例についてご紹介します。
企業事例① 日本通運株式会社
対話を通じた人権デューデリジェンスの取組み
人権デューデリジェンス・ワークショップへの参加と、その後の取り組みと2013年度以降に実施予定の取り組みについてステップを示しながら体系的に述べられています。
また、このページでは、人権デューデリジェンス・ワークショップにおいて、NGO/NPOや有識者を含む広範な参加者間の議論によって取り纏められた「業界毎に重要な人権課題(物流業)」をもとに、ページ右上の3.において日本通運グループとして取り組む必要があると認識した課題について抽出しています。
POINT-「広範なステークホルダーとの協議」は、重要事項設定の際に鍵となる項目です。
ステークホルダーダイアログ
人権デューデリジェンス・ワークショップにも参加されていた有識者2名を招いて開催されたステークホルダーダイアログでは、日本通運グループが取り組むべき課題についての指摘があったほか、社内ではそう認識されていなかったものの、有識者より社会課題の解決のために有益であると評価した取り組みやプログラムについて紹介されました。
POINT-ステークホルダーダイアログは、マテリアリティの特定や抽出における重要なプロセスです。
日本通運グループの事業と社会課題
「業界毎に重要な人権課題」、日本通運グループとして認識する自社を取り巻く社会課題と、既に実施している取り組み、更にはステークホルダーダイアログや本社各部門より選出された委員によって社内横断的に組織されている「CSR報告書編集委員会」での議論等を通して見えてきたキーワードを整理し、今後取り組みを進めていかなければいけない課題を「日本通運グループの挑戦」として3つ抽出しました。
今後、この3つの挑戦を更に具体的なKPIとして取り纏められる予定です。
エンドースメント~人権デューデリジェンス・ステイタスチェック
当会は、人権デューデリジェンス・ワークショップの主催者として、ここまでご紹介した流れのうち人権デューデリジェンス・ワークショップへの参加と、その後の自社としての課題抽出に基づいて実施したステークホルダーダイアログについて、その実施を確認する意味で「人権デューデリジェンス・ステイタスチェック」を行いました。
今回ご紹介した内容を含んだ、「日本通運グループCSR報告書2013」は、こちらから入手可能です。
企業事例② 三菱重工業株式会社
ステークホルダーダイアログ「人権に関する課題の把握・特定に向けて」
人権デューデリジェンス・ワークショップへの参加と、それによって得られた成果について紹介をされています。
その上で、「業界毎に重要な課題(製造業)」を基に課題の優先付けを行うために、人権デューデリジェンス・ワークショップに参加された有識者の方と、当会事務局長を招いてステークホルダーダイアログを開催されました。この場では、製造業として重要と考える人権課題5テーマ(労働時間、健康及び安全、児童労働、賄賂と腐敗、武装勢力への支払)について有識者からの提言を掲載しています。今後、今回の成果やその後の検討等を踏まえ、優先して取り組むべき人権課題の特定作業を進められていく予定です。
POINT-「広範なステークホルダーとの協議」は、重要事項設定の際に鍵となる項目です。また、ステークホルダーダイアログは、マテリアリティの特定や抽出における重要なプロセスです。このプロセスを通じて社会からの意見や要望を理解することで、「独りよがり」なCSR活動を行うリスクを軽減することができます。
エンドースメント~人権デューデリジェンス・ステイタスチェック
当会は、人権デューデリジェンス・ワークショップの主催者として、ここまでご紹介した流れのうち人権デューデリジェンス・ワークショップへの参加と、その後の自社としての課題抽出に基づいて実施したステークホルダーダイアログについて、その実施を確認する意味で「人権デューデリジェンス・ステイタスチェック」を行いました。
今回ご紹介した内容を含んだ、「三菱重工CSRレポート2013」は、こちらから入手可能です。
企業事例③ オリンパス株式会社
人権デューデリジェンスの実践
※図をクリックすると拡大します(一覧ではなく左右各ページ毎になります)
人権デューデリジェンス・ワークショップへの参加と、その成果、更には今後の取り組みである「人権課題への継続的な取り組み」までの流れについて、一覧表の形でまとめられています。また、NPO/NGOや有識者を含む広範な参加者による議論の結果取りまとめられた「業界毎に重要な人権課題(製造業)」に対して、自社の取り組み状況の整理・確認を行い、Step3の表の中で報告されています。
さらに、STEP4においては、ステークホルダーダイアログ(次頁)における指摘事項について、今後検討すべき課題3項目を取り上げています。
POINT-「広範なステークホルダーとの協議」は、重要事項設定の際に鍵となる項目です。
自社の課題抽出に向けた取り組み
人権課題に関する、有識者ダイアログ
※図をクリックすると拡大します(一覧ではなく左右各ページ毎になります)
ステークホルダーダイアログには、有識者として人権デューデリジェンス・ワークショップに参加頂いた有識者2名と当会事務局長の3名が有識者として招かれ、CSR部門及び全社調達企画部門との間で「業界毎に重要な人権課題(製造業)」をもとに、オリンパスの取り組む方向性について対話を行いました。
その上で、出席者3名よりの「オリンパスへの提言」を掲載しています。
POINT-ステークホルダーダイアログは、マテリアリティの特定や抽出における重要なプロセスです。
また、右ページ下側では、オリンパスのカメラを通じて児童労働問題のいまを伝える記事が「写真のチカラ -世界の児童労働問題にフォーカス-」として掲載されています。自社の製品、サービスを通じて直面する社会課題の実情を伝え、啓発を促すことは、事業を通じた社会への貢献の一つの形ということができます。
エンドースメント~人権デューデリジェンス・ステイタスチェック
当会は、人権デューデリジェンス・ワークショップの主催者として、ここまでご紹介した流れのうち人権デューデリジェンス・ワークショップへの参加と、その後の自社としての課題抽出に基づいて実施したステークホルダーダイアログについて、その実施を確認する意味で「人権デューデリジェンス・ステイタスチェック」を行いました。
今回ご紹介した内容を含んだ、「オリンパスCSRレポート2013」は、
こちらから入手可能です。
後ほど当方よりご連絡をさせて頂きます。