リベラル・アーツ x 自分軸 ⇒ グローバル人財
企業は、経営者と従業員という人々の集合体で構成されています。したがって、そこで働く人々の意識や発想、良識といった基本的な価値観にズレやぶれが生じてしまうと、組織・チームとしての強みを活かすことは難しくなります。企業が積極的にグローバルビジネスを展開していく際には、そうした状況変化にともなって、働く人々の意識や発想が変化していくことが、強い会社として生き残り、発展し続けるために必要不可欠です。
また、企業が新たな世界に一歩踏み出す際は、現存する法律やコンプライアンス、これまで踏襲してきたやり方だけでは、もはや辻褄(つじつま)が合わないことが多くなってきています。
新たな時代においては、各自がぶれない判断軸を持ち続けることが重要です。そのためには、常日頃から会社の経営理念や社是を理解した上で、「法令遵守以上の精神」ということを意識し、実践していくことが求められます。一人ひとりがぶれない判断軸を持つことによって、法律の存在の有無に関わらず、現場での柔軟な対応やスムーズなビジネスの遂行が可能となるのです。
これは、相手とのビジネス交渉において信頼を勝ち得る上でも、とても重要なプロセスです。新たな時代においては、企業がどのような社会的責任を果たすべきかが問われており、現場で働いている一人ひとりが「法令遵守以上の精神」に基づいて行動することが求められています。
より倫理的かつ公正な経済社会の実現のためには、CSR(“Corporate Social Responsibility”:企業の社会的責任)の浸透に加えて、PSR(”Personal Social Responsibility”:個人一人ひとりが社会に対して果たすべき責任)の浸透と、それに立脚した個人の行動が欠かせないと、私たちCRT日本委員会は考えます。
そのためには、単に知識やスキルを得るための学習に留まらず、時間軸を超えて生き残った教養であるリベラル・アーツを学ぶことを通じて、より多角的・多面的な視野・視座を醸成するとともに、自らの内側をよく観て知り、深堀りすることに立脚した自分軸の確立が必須であるといえます。
以上のような観点から、CRT日本委員会では、企業の人材育成にお役立ていただけるよう、各種PSRプログラムをご用意しています。
CRT日本委員会の人材育成ミッション
私たちCRT日本委員会は、異なる文化背景や宗教・価値感をもつ人々と、一個人として確固たる信頼関係を築き、創造的な合意形成をしながらリードできる人間力をもった人財の育成を通じて、世界で活躍する日本人と世界をリードする日本企業を増やし、より倫理的かつ公正な経済社会の実現と、より良い人間社会の創造、地球・人類の未来に貢献します。
PSR(Personal Social Responsibility)プログラム概要
プログラム | プログラム概要 |
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(1)ベーシック・プログラム >>詳細・ご感想はこちら |
自らの普遍的で揺るぎない軸を確立し、物事を判断&決断できる基礎力を養うPSRプログラムの基幹コース。リベラル・アーツから抽出した普遍的なものの考え方を、実際のビジネスにおいてどのように活かすか?を具体的事例を通じて学び、ディスカッションを重ねて考え方を鍛えることを通じて、ダイバーシティの中でリーダーシップを発揮し、世界のルールメイキングをリードできる人材の育成を目指す。 |
(2)アドバンス・プログラム >>詳細・ご感想はこちら |
他者を巻き込みながら世論形成を進めていく過程を、異なる文化を持つ複数の会社から集った参加者間で体験していく実践的なプログラム。実際のビジネスの世界において、新たな価値観を広めリーダーシップをとっていくために、どのようなことを意識しどのように進めていけば良いのか?を実践的に体得することを通じて、ベーシック・プログラムで育んだ力をより効果的に活用できるようになることを目指す。 |
(3)フィールド・ワーク >>詳細・ご感想はこちら |
実務経験豊かなメンターとともに、これからのビジネスを考える上で観ておくべきアジアやヨーロッパの現地視察と、メンター独自のネットワークでなければ実現し得ない、世界のルールメイキングをリードするキーパーソンたちとのセッションの機会を融合させることにより、短期間に大きな視座の変化と貴重な関係性構築が期待できる特別集中プログラム。日本人リーダーが各エリアでの関係構築を通じて影響力を強化し、ビジネス界における存在価値を高めて大きく飛躍するきっかけづくりの場を提供する。 |
(4)Cauxプログラム >>詳細・ご感想はこちら |
世界各地から集う人々の中で、会社名や肩書きを外した「個」としてどれだけの影響力を発揮できるか?今後に続く発展性を秘めた人間関係を構築できるか?にチャレンジすることを通じ、自己および他者、世界への理解を深めることができる集中プログラム。現地プログラムと日本語による特別レクチャーを融合した特別プログラムによって、世界から自分および日本の立ち位置と存在意義を考える機会を提供し、個々が内なる自己を確認していく過程をサポートする。 |