【セミナー開催のご案内】「 2017年度の振り返りと2018年度の活動計画について」を開催します。
2017年11月21日(火)に、「2017年度の振り返りと2018年度の活動計画について」が開催されます。
■ 日 時:2017年11月21日(火)
9:30~12:00
■ 場 所:コンベンションルームAP東京丸の内 HI室
東京都千代田区 丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー3階
アクセスはこちら。
■ 担当部署:CSR部門、購買・調達部門、IR部門、経営企画部門、人事部門
■ 参加費:無料(定員80名)
■ お申込み:下記リンクにお進みください。
https://business.form-mailer.jp/fms/dacb275d73699
2018年度の活動についてそろそろ検討する時期になってきているかと思います。特に「ビジネスと人権」では、2015年に英国が「現代奴隷法」を施行した以降、他国も法規制の動きが顕著になってきております。また、2020年東京オリンピック・パラリンピック大会を開催を前にして、グローバルなNGO団体などが日本企業のサプライヤーや労働環境に対しての取り組みに厳しいモニタリング(監視の目)を実施し、日本企業が批判の的になることが危惧されます。
こうした状況下において、多くの日本企業では、現代奴隷法を含めて、サプライチェーンのトレーサビリティにおける労働環境問題(長時間労働、強制労働など)や地域社会で生活している方々への人権侵害に加担していないかどうか、特にグローバルのNGO団体から強く問われてくることに対してどのように回答されるのでしょうか?
今後、日本企業に求められる対応としては、国連のビジネスと人権に関する指導原則(UNGPs)に基づく「尊重」と「救済」に対する対応を経営トップを巻き込みながら具体的に実施できるかどうかにかかっています。特に「尊重」については、ご承知の通り、人権デューデリジェンスのプロセスを通じて、具体的に何を取り組んでいるのかを開示していくことが示していくことが大切です。こうした動きを後押しする形で、ESG投資による機関投資家たちも企業を評価する中で、この「ビジネスと人権」に焦点を当ててくる姿勢が明らかになってきており、特に「Corporate Human Rights Benchmark(CHRB)」の動向は、来年に向けて注目しておきたい一つでもあります。また「救済」については、「Grievance Mechanism(苦情処理メカニズム)」として、当会がイニシアティブを発揮して取り組んでいく次第ですが、効率・生産的に行うためには何をすべきかこれまで実施してきたアジアでのステークホルダーエンゲージメントプログラムでの人脈ネットワーク基盤を活用して、ユニークな取り組みを来年度から開始します。
他にもこれまで活動してきましたステークホルダーエンゲージメントプログラムや9月の国際会議などについても2018年度の活動を通じて、世界のイニシアティブ団体とどのようにして正当性の担保を得ていくことができるのか、皆さまとも一緒に考えていきたいと考えています。
特に来年のアジアにおけるステークホルダーエンゲージメントプログラムでは、タイ、マレーシア、ミャンマーに加え、新たにインドネシアで実施することが予定されております。また、日本でのステークホルダーエンゲージメントプログラムでは、従来のNGO団体と企業とのダイアログだけではなく、更に業界ごとにブレイクダウンして何をコミットしていくべきか具体的なアクションにブレイクダウンしていく予定です。
そして、9月の日本で開催する「ビジネスとヒューマンライツ(人権)に関する国際会議」では、これまで世界で開催されたことがないようなイノベーティブな取り組み事例が発表されるように仕掛けていく予定です。
また、こうした上記の活動を踏まえ、企業の人権に関するベンチマーク(Corporate Human Rights Benchmark)の動向や具体的にESG投資家による機関投資家とのダイアログについても来年どうすべきか当日のセミナーで説明します。
従いまして、当日はなるべくCSR部門をはじめ、調達・購買部門、経営企画部門、IR部門や人事部門などの方々にも是非ご参加して頂き、「ビジネスと人権」が企業価値を高めていく上で、欠かすことができない一要素になってきていることをご理解して頂ける良い機会だと思っております。
■プログラム概要
9:30 開催挨拶
9:40 2017年度の振り返りと世界の最新動向について
・ステークホルダーエンゲージメントプログラム
・人権デューデリジェンス(ライト版、詳細版)
・現代奴隷法への対処
・サプライチェーンのトレサビリティ
・苦情処理メカニズム
・Mega-Sporting Events Platform
10:10 2017年度の活動を通じて見えてきた次なる挑戦に向けて
~自社のサプライチェーンマネジメント体制の取り組みについて
ANAホールディングス株式会社
コーポレートブランド・CSR推進部長
宮田 千夏子さま
10:40 質疑応答
11:00 休憩
11:10 2018年度の活動で押さえるべきポイント
1.自社のフレームワーク体制構築
・ステークホルダーエンゲージメントプログラム
(日本・アジア・グローバル)
・人権デューデリジェンスプロセス
・苦情処理メカニズム
2.正当性の担保(Social License)
・ESG投資家による機関投資家への対応
・英国現代奴隷法への対処について
・Mega-Sporting Events Platformの活動
(2020年東京オリンピック・パラリンピック大会
に向けた取り組み)
11:50 質疑応答
12:00 終了