CRTの2017年度の活動計画
CRT日本委員会は12月6日(火)に「ビジネスヒューマンライツセミナー」を開催しました。
当セミナーに配布した資料は下記リンクからご参照いただけます。
「ビジネスと人権(ヒューマンライツ)に関する指導原則」の考えをもとに、「ヒューマンライツデューデリジェンス」及び「苦情処理メカニズム」を実施していくことが求められてきています。また、企業を評価する機関投資家などもこの「ヒューマンライツ」をベンチマーク化し、ランキングしていくことが来年以降ますます強まり、株価にも大きな影響を及ぼしてきます。
こうした状況下、「ヒューマンライツデューデリジェンス」や「苦情処理メカニズム」を1社単独で実施していくことがとても困難になってきております。
そこで当会では、これまで生産性や効率性だけではなく、社会性や人間性をも重視したプログラムを検討してきました。来年度これまで以上にブラッシュアップしたプログラムとして、企業群やNGO団体が集まって対応できるための「プラットフォーム」と、企業が単体で実施することができる「フレームワーク」を構築していきますので、奮ってご参加してください。
Ⅰ.「プラットフォーム」
①SHE(パーム油小規模農家プロジェクト)
ステークホルダーエンゲージメントプログラムは、日本、タイ、マレーシア、ミャンマーの4カ国で開催します。また、昨今パーム油問題が大きく取り上げれていますので、この対処を早急に立ち上げていきます。
②ESG投資家向けダイアログ開催について
「ビジネスと人権(ヒューマンライツ)に関する指導原則」に企業がどこまで取り組んでいるのかベンチマーク化し、ランキングし、今後株価に大きく影響します(Corporate Human Rights Benchmark)ので、こうしたESG投資家とのダイアログをロンドンとニューヨークで開催します。
③HR e-Learningプログラム ベーシック版
なぜ「ビジネスと人権(ヒューマンライツ)に関する指導原則」が社会から求められるようになってきたのかその背景やまたこの指導原則を正しく理解するためのコンテンツを提供しています。
④苦情処理メカニズム勉強会(お知らせ)
この苦情処理メカニズムは、2017年において最も優先順位が高く、世界中がこの取り組みに注目しています。当会は、いち早く皆で学べる場として2020年東京オリンピック大会に向けてプラットフォームを構築し、グローバルレベルで正当性の担保をとっていきます。
⑤第6回 ビジネスとヒューマンライツ国際会議 in TOKYO
2017年9月11~17日に東京で世界有識者(トップランナー)を集めて、個別企業のダイアログ、ステークホルダーエンゲージメントプログラムへの意見交換、2020年東京オリンピック大会に向けた苦情処理メカニズムなどの内容について討議する予定です。
Ⅱ.「フレームワーク(PDCA)
①2017年に向けたBIG PICTURE
「ビジネスと人権(ヒューマンライツ)に関する指導原則」の中で問われています「ヒューマンライツ・デューデリジェンス」や「苦情処理メカニズム」のプロセスをシンプルに見える化した「サステナブル・ナビゲーション」で、どのように自社の取り組みを正当化できるか示しています。
お問い合わせ
CRT日本委員会
Eメール:info@crt-japan.jp
電話番号:03-5728-6365