CRT日本委員会は、下記の日程にわたり、「CSR基礎勉強会」を開催します。

「CSR基礎勉強会」のご案内書はこちら。

「この1年、英国のEU離脱決定、米国の自国第一主義のトランプ政権への劇的な交代と、世界は変動の時を迎えています。このような状況は、グローバルな経済活動に密接な関係があります。なぜ格差は拡大していくのでしょうか？なぜ、グローバルな企業活動は、時として非難の対象になるのでしょうか？

「CSR基礎勉強会」では、今日の企業活動において必須ともいえる概念となったCSR（企業の社会的責任）について、基本的な知識の理解と併せ、その背景にあるグローバルトレンドを踏まえた経済・社会的な意味や、歴史・文化的な価値観なども踏まえ学習していきます。

新しい時代のビジネスを実践していく上で役に立つ教養として、CSRに携わる方や、新たにCSR部門に配属された方はもちろん、関連部門や新入社員の方々にもお勧めの講座内容となっております。多くの方のご参加を心よりお待ちしております。

主な内容

【第1回】CSRってなに？　講師：松崎　稔

• 「CSRってボランティア活動？」、「それともコンプライアンス？」、「環境配慮？」、「子育て支援？」、それとも・・・何？？？　そんな疑問にお答えします。
• 「CSRなんてヨコモジは西洋の押し付けじゃないの？」、「日本には昔から三方よしの考えがあったはず！」、そんな疑問にお答えします。
• CSRに関する基本的な知識を、国際的スタンダード（国連ビジネスと人権に関する指導原則、ISO26000、GRI 等）を題材に理解します。併せて、CSRを巡るこれまでの国際社会の流れや現在の動向について整理します。

【第2回】お金とCSR　講師：山口　俊宗

• 「利益とCSRって両立するの？」、「仕事が忙しくてCSRなんていってられない！」、そんな疑問にお答えします。
• 会社が事業活動を営む“市場経済”なるもののエッセンスを理解した上で、経済と企業行動の観点からCSRを考えてみます。
• 機関投資家による企業評価において重要な要素となっている「非財務情報」とは何か、その本質を理解します。

【第3回】喫緊のCSR課題を題材に　講師：松崎　稔

• CSR部門の悩み、抱えている課題等、社会から必要されているCSRについて最近の話題を基に考えていきます。
• なぜ、サプライチェーンにおけるCSRなのか？何が問題となっているのか。そんな疑問にお答えいたします。
• 持続可能な開発目標（SDGｓ）、「パリ協定」や、「英国現代奴隷法」等とCSRの関係について考えていきます。

※テーマについては、状況に応じて最適なものとするため変更することがあります。ご了承お願いいたします。

＜講師紹介＞
松崎　稔
慶應大学工学部電気科卒業。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科比較組織ネットワーク科博士前期課程修了。前職、オリンパス（株）にてCSRシニアアドバイザーとして従事。長年（20年）、カメラの開発に携わった後、グローバルマーケティングを担当。またNY駐在中、自らの仕事を通じた社会貢献活動を開始。写真を軸に国連とミレニアム開発目標啓発キャンペーンを2003年から開始。「A Day in the Life of AFRICA」・「Picture This :Caring for The Earth」・「Picture This：We Can End Poverty」等手掛ける。「企業経営とCSR」の研究に精通し、“ソーシャルマーケティング”に注目している。2015年4月より、経済人コー円卓会議日本委員会に参画。立教大学大学院社会デザイン研究所研究員でもある。

山口　俊宗
（経済人コー円卓会議日本委員会ディレクター）
東京大学経済学部卒業。三菱重工業で15年間財務・ファイナンス関連の業務に携わった後、2006年に当会に転身。企業に対するCSRコンサルティング・サービスを中心に、研修、セミナー、講演等を多数行っている。一般社団法人　CSRユニバーシティ理事。米国公認会計士。